慢性腎臓病

概要

慢性腎臓病(CKD)は、腎機能の低下や腎障害が3か月以上持続する状態を指す。進行すると末期腎不全や心血管疾患のリスクが増加する。早期発見と進行抑制が重要な慢性疾患である。

要点

  • 糖尿病や高血圧が主な原因疾患である
  • 無症状で進行しやすく、末期には透析が必要となる
  • 心血管疾患のリスクが高まる

病態・原因

慢性腎臓病は、糖尿病性腎症や高血圧性腎硬化症、糸球体腎炎など多様な基礎疾患により腎臓の構造的または機能的障害が慢性的に進行する。リスク因子には高血圧、糖尿病、加齢、肥満、家族歴などが挙げられる。

主症状・身体所見

初期は無症状だが、進行に伴い倦怠感、浮腫、貧血、夜間頻尿、高血圧などが現れる。末期には尿毒症症状(意識障害、食欲低下、悪心・嘔吐など)が出現することがある。

検査・診断

検査所見補足
血清クレアチニン・eGFR腎機能低下(eGFR<60mL/min/1.73m²)3か月以上持続すること
尿検査蛋白尿、血尿アルブミン尿が重要
腎エコー腎萎縮、腎皮質の菲薄化慢性変化の評価

診断はeGFR低下または持続する蛋白尿・血尿など腎障害所見が3か月以上続くことで確定する。画像検査で腎萎縮や皮質菲薄化など慢性変化の有無も評価する。

治療

  • 第一選択:原因疾患(糖尿病・高血圧など)の管理、RA系阻害薬
  • 補助療法:食事療法(塩分・蛋白制限)、貧血や電解質異常の是正
  • 注意点:腎機能悪化因子(NSAIDs、脱水など)の回避、定期的なモニタリング

鑑別・比較

疾患見分けるキーポイント検査差異
急性腎障害急激な腎機能低下、可逆性数日〜数週で進行、腎萎縮なし
慢性腎不全慢性腎臓病の末期状態尿毒症症状、eGFR極度低下

補足事項

CKDは心血管疾患や感染症のリスクも高く、全身管理が重要となる。近年ではSGLT2阻害薬など新規薬剤による進行抑制効果も注目されている。

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