高尿酸血症
概要
高尿酸血症は血清尿酸値が基準値(7.0mg/dL)を超える状態を指し、痛風や腎障害のリスク因子となる。プリン体の過剰摂取、尿酸排泄障害、またはその両者の組み合わせが原因となる。無症候性でも臓器障害のリスクがあるため管理が重要である。
要点
- 尿酸値7.0mg/dL超で診断
- 痛風や腎障害のリスク因子
- 食事・生活習慣・薬物療法が治療の柱
病態・原因
高尿酸血症はプリン体代謝異常による尿酸産生過剰、または腎臓からの尿酸排泄低下が主な原因である。肥満、アルコール摂取、利尿薬の使用、腎機能低下などがリスク因子となる。遺伝的素因も関与することがある。
主症状・身体所見
多くは無症状だが、進行すると痛風発作(関節の激痛・発赤・腫脹)や尿路結石、腎障害がみられる。慢性化すると痛風結節や腎機能障害が進行することもある。
検査・診断
| 検査 | 所見 | 補足 |
|---|---|---|
| 血清尿酸値 | 7.0mg/dL超 | 空腹時採血で評価 |
| 尿検査 | 尿中尿酸排泄量の測定 | 排泄低下型・産生過剰型の鑑別 |
| 腎機能検査 | クレアチニン・eGFR低下 | 腎障害の合併評価 |
血清尿酸値の持続的上昇が診断の根拠となる。尿中尿酸排泄量を測定し、産生過剰型・排泄低下型の鑑別を行う。腎機能障害や尿路結石の有無も評価する。
治療
- 第一選択:食事療法・生活指導(プリン体制限、減量、節酒)
- 補助療法:尿酸降下薬(アロプリノール、フェブキソスタット等)、利尿薬の調整
- 注意点:急激な尿酸値低下は痛風発作誘発リスク、腎機能障害時は薬剤選択に注意
鑑別・比較
| 疾患 | 見分けるキーポイント | 検査差異 |
|---|---|---|
| 痛風 | 関節炎発作・痛風結節 | 関節液中の尿酸結晶 |
| 尿路結石 | 側腹部痛・血尿 | 画像検査で結石確認 |
| 慢性腎臓病 | 尿蛋白・腎機能低下 | eGFR・クレアチニン異常 |
補足事項
高尿酸血症はメタボリックシンドロームや心血管疾患のリスクとも関連する。無症候性でも臓器障害リスクがあるため、尿酸値管理が推奨される。薬物治療開始時は痛風発作予防目的でコルヒチンなどの予防投与を考慮する。