群発頭痛

概要

群発頭痛は、片側性の激しい頭痛発作が一定期間に集中して発生する一次性頭痛である。発作は夜間や早朝に多く、涙や鼻汁など自律神経症状を伴うことが特徴。発症は20~40歳代の男性に多い。

要点

  • 片側眼窩部に激烈な痛みが周期的に出現
  • 発作時に流涙や鼻閉などの自律神経症状を伴う
  • アルコールや季節変化が誘因となることが多い

病態・原因

視床下部の異常な活性化と三叉神経・自律神経系の過剰な反応が関与する。発症には遺伝的素因や男性優位、喫煙歴などがリスク因子とされる。誘因としてアルコール摂取や季節性変化が知られる。

主症状・身体所見

片側の眼窩部から側頭部にかけての激烈な痛みが特徴で、発作は15分~3時間持続する。流涙、結膜充血、鼻閉、鼻汁、発汗、瞳孔縮小、眼瞼下垂などの自律神経症状を伴う。発作は1日に1~8回、数週間から数か月間集中して出現する。

検査・診断

検査所見補足
頭部MRI/CT器質性疾患なし二次性頭痛の除外
臨床診断(問診)発作の頻度・持続・随伴症状国際頭痛分類による診断基準

国際頭痛分類(ICHD-3)による診断基準を満たすことが重要。画像検査で器質性疾患を除外する。発作時の自律神経症状の有無や周期性が診断の手がかりとなる。

治療

  • 第一選択:純酸素吸入またはスマトリプタン皮下注
  • 補助療法:バルプロ酸、ベラパミルなどによる発作予防
  • 注意点:アルコールや誘因の回避、長期予防薬の副作用管理

鑑別・比較

疾患見分けるキーポイント検査差異
片頭痛前駆症状・拍動性・悪心嘔吐自律神経症状は少ない
緊張型頭痛両側性・圧迫感・慢性経過自律神経症状なし

補足事項

発作期の患者の苦痛は非常に強く、自殺念慮を伴うこともあるため、迅速な治療介入が求められる。発症・再発の季節性や誘因の把握も重要である。

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