湿疹

概要

湿疹は皮膚の炎症性疾患で、紅斑・丘疹・水疱・痂皮など多彩な皮疹を呈する。急性から慢性まで経過はさまざまで、原因には外的刺激やアレルギー反応が関与する。日常診療で最も頻度の高い皮膚疾患の一つである。

要点

  • 皮膚バリア障害と炎症が主な病態
  • 多彩な皮疹と強い掻痒感が特徴
  • 原因検索と適切なスキンケア・抗炎症治療が重要

病態・原因

皮膚のバリア機能低下や外的刺激、アレルゲンへの感作が発症に関与する。接触皮膚炎やアトピー性皮膚炎など、原因は多岐にわたる。慢性化すると表皮の肥厚や色素沈着を伴うことがある。

主症状・身体所見

紅斑、丘疹、水疱、浸潤、痂皮、鱗屑など多様な皮疹がみられ、掻痒感が強い。慢性期には苔癬化や皮膚の肥厚が目立つ。分布や形態が鑑別に有用である。

検査・診断

検査所見補足
皮膚所見紅斑・丘疹・水疱・痂皮など視診で多彩な皮疹を確認
パッチテストアレルゲンに対する反応接触皮膚炎の原因検索
皮膚生検表皮肥厚・海綿状変化など鑑別困難例で実施

臨床診断が基本だが、原因不明や難治例ではパッチテストや皮膚生検を行う。組織学的には表皮の海綿状変化や表皮肥厚が特徴的である。

治療

  • 第一選択:外用ステロイド薬
  • 補助療法:保湿剤によるスキンケア、抗ヒスタミン薬
  • 注意点:長期外用や強力ステロイドの副作用に留意

鑑別・比較

疾患見分けるキーポイント検査差異
アトピー性皮膚炎小児発症・家族歴・慢性経過IgE高値・好酸球増多
蕁麻疹膨疹・24時間以内で消退特徴的な皮膚膨疹
接触皮膚炎特定物質接触部位に一致パッチテスト陽性

補足事項

湿疹は多様な病型を含み、急性・慢性の鑑別や原因検索が重要となる。薬剤性や職業性、生活環境因子の評価も必要。近年はバリア機能修復の重要性が強調されている。

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