二次性高血圧症
概要
二次性高血圧症は、明確な原因疾患により発症する高血圧症であり、本態性高血圧症と区別される。腎疾患や内分泌疾患、薬剤性など多様な原因が存在し、若年発症や治療抵抗性の場合に疑われる。原因疾患の治療により高血圧が改善することが多い。
要点
- 原因疾患を特定し治療することが重要
- 若年発症や急激な高血圧上昇で疑う
- 腎・内分泌疾患、薬剤性が主な原因
病態・原因
腎実質疾患、腎血管性高血圧、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、甲状腺疾患などが主な原因となる。薬剤性(NSAIDs、ステロイド、経口避妊薬など)や睡眠時無呼吸症候群も原因となることがある。
主症状・身体所見
高血圧そのものによる症状は少ないが、基礎疾患に由来した症状(例:腎障害による浮腫、褐色細胞腫による発作性頭痛・発汗・動悸など)がみられる。若年発症、急激な血圧上昇、治療抵抗性高血圧は二次性高血圧症を示唆する。
検査・診断
| 検査 | 所見 | 補足 |
|---|---|---|
| 血液・尿検査 | 腎機能障害、ホルモン異常 | 電解質異常(低カリウム血症など)、腎機能指標、ホルモン測定 |
| 画像検査 | 腎動脈狭窄、腫瘍性病変 | 腹部エコー、CT、MRI、腎動脈造影など |
診断は原因疾患の特定が必須。臨床経過、身体所見、検査異常(低カリウム血症、ホルモン異常など)を総合的に評価し、必要に応じてホルモン負荷試験や画像診断を行う。
治療
- 第一選択:原因疾患の治療(腫瘍切除、腎血管形成術、内分泌異常の是正など)
- 補助療法:降圧薬投与、生活習慣の改善
- 注意点:原因疾患治療後も高血圧が残存する場合は長期管理が必要
鑑別・比較
| 疾患 | 見分けるキーポイント | 検査差異 |
|---|---|---|
| 本態性高血圧症 | 明確な原因疾患なし | ホルモン・腎機能正常、画像異常なし |
| 原発性アルドステロン症 | 低カリウム血症、アルドステロン高値 | アルドステロン/レニン比上昇 |
補足事項
二次性高血圧症は若年発症や急激な悪化、治療抵抗性の場合に強く疑う。原因疾患の治療により根治が期待できるため、早期診断が重要である。