片頭痛
概要
片頭痛は反復性の発作性頭痛で、しばしば片側性・拍動性の頭痛を特徴とする。女性に多く、遺伝的素因や環境因子が関与する。前兆を伴う場合と伴わない場合がある。
要点
- 発作性の拍動性頭痛が特徴
- 悪心・嘔吐や光・音過敏を伴いやすい
- トリプタン製剤などによる急性期治療が重要
病態・原因
三叉神経血管系の活性化と神経ペプチド(CGRPなど)遊離が頭痛発作の主因となる。遺伝的素因、ストレス、睡眠不足、月経、特定の食品などが誘因となることが多い。
主症状・身体所見
片側性または両側性の中等度~重度の拍動性頭痛が典型で、数時間から72時間持続する。悪心・嘔吐、光過敏、音過敏を伴うことが多い。前兆として視覚障害や感覚異常が出現することもある。
検査・診断
| 検査 | 所見 | 補足 |
|---|---|---|
| 頭部画像検査 | 原則として異常なし | 鑑別目的でMRI/CTを施行 |
| 神経学的診察 | 発作間欠期は正常 | 二次性頭痛の除外が重要 |
国際頭痛分類(ICHD-3)に基づき、反復性で特徴的な頭痛発作と随伴症状、器質的疾患の除外で診断する。画像検査は二次性頭痛が疑われる場合に行う。
治療
- 第一選択:トリプタン製剤、NSAIDs
- 補助療法:抗悪心薬、生活指導、予防薬(β遮断薬、抗てんかん薬など)
- 注意点:薬物乱用頭痛の予防、発作誘因の回避
鑑別・比較
| 疾患 | 見分けるキーポイント | 検査差異 |
|---|---|---|
| 緊張型頭痛 | 両側性・圧迫感・非拍動性 | 画像・診察で異常なし |
| 群発頭痛 | 眼周囲の激痛・自律神経症状 | 画像・診察で異常なし |
補足事項
片頭痛はQOL低下の主因となるため、早期診断と適切な治療介入が重要。近年CGRP関連薬による新規治療法も登場している。