過期妊娠

概要

過期妊娠は妊娠41週6日を超えても分娩に至らない妊娠状態を指す。胎児・母体ともに合併症リスクが増加し、分娩管理が重要となる。原因の多くは不明であるが、胎盤機能の低下やホルモン異常が関与することがある。

要点

  • 妊娠41週6日以降の妊娠継続を指す
  • 胎児機能不全や分娩遷延のリスクが高まる
  • 適切な分娩誘発や管理が必要

病態・原因

過期妊娠は、分娩開始のメカニズム異常や胎盤機能の加齢変化、ホルモンバランスの異常などが関与すると考えられている。遺伝的素因や初産婦、高齢妊娠などもリスク因子となる。

主症状・身体所見

自覚症状は乏しいが、胎児の発育遅延や羊水量減少、胎動減少がみられることがある。母体では分娩遷延や産道損傷、分娩時出血リスクが増加する。

検査・診断

検査所見補足
超音波検査羊水量減少、胎盤石灰化胎児発育評価や羊水量測定
ノンストレステスト胎児心拍異常胎児機能不全の早期発見

妊娠経過の正確な週数算定が診断の前提となる。画像診断では胎盤の成熟度や羊水量、胎児の発育状態を確認する。胎児心拍モニタリングも重要である。

治療

  • 第一選択:分娩誘発(オキシトシン、プロスタグランジン製剤など)
  • 補助療法:母体・胎児の経過観察、必要に応じて入院管理
  • 注意点:胎児機能不全や分娩遷延時は帝王切開も検討

鑑別・比較

疾患見分けるキーポイント検査差異
妊娠高血圧症候群高血圧・蛋白尿・浮腫を伴う血圧上昇、尿蛋白陽性
切迫早産37週未満での陣痛や子宮頸管短縮週数、子宮収縮・頸管長の評価
羊水過少症羊水量の著しい減少超音波による羊水ポケット測定

補足事項

過期妊娠では胎児死亡や新生児合併症リスクが増加するため、妊娠週数の管理と適切な分娩時期の決定が重要となる。最新ガイドラインでは妊娠42週を超える前の分娩誘発が推奨される。

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