サモンパッチ

概要

サモンパッチは新生児や乳児の後頭部や項部、額などに認められる先天性の淡紅色斑で、毛細血管拡張による良性の皮膚所見である。出生時から認められ、多くは自然に消退するのが特徴。医学的治療を要することはほとんどない。

要点

  • 新生児・乳児に多い淡紅色斑で良性
  • 毛細血管拡張が主な病態
  • 多くは学童期までに自然消退する

病態・原因

サモンパッチは皮膚表層の毛細血管拡張によって生じる先天性の血管奇形である。遺伝的素因や明確な誘因はなく、出生時から認められることが多い。

主症状・身体所見

後頭部、項部、額、眉間、上眼瞼などに淡紅色〜赤色の平坦な斑として出現する。圧迫で退色し、泣いたり体温上昇時に目立つことがある。疼痛やかゆみなどの自覚症状はない。

検査・診断

検査所見補足
視診淡紅色の平坦な斑後頭部・項部・額などに好発
皮膚圧迫一時的に退色血管性病変の特徴

臨床診断が主で、特別な検査は不要。鑑別が必要な場合は他の血管腫や母斑との違いを視診で確認する。

治療

  • 経過観察:大多数が自然に消退するため
  • 保護指導:皮膚刺激や外傷を避ける
  • ごく稀にレーザー治療:消退しない場合や美容的希望時

鑑別・比較

疾患見分けるキーポイント検査差異
イチゴ状血管腫隆起し濃赤色、増大傾向超音波で腫瘤性を確認
太田母斑青灰色調、顔面片側性真皮メラノサイト増生

補足事項

サモンパッチは予後良好な良性皮膚所見であり、治療介入はほとんど不要。保護者への説明と安心が重要である。学童期までに消退しない場合でも健康上の問題は生じない。

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