Sweet病

概要

Sweet病は急性発症の発熱と有痛性紅斑性皮疹、好中球増多を特徴とする皮膚疾患で、急性熱性好中球性皮膚症とも呼ばれる。しばしば悪性腫瘍や感染症、自己免疫疾患に合併することがある。主に中年女性に多く発症する。

要点

  • 急性発症の有痛性紅斑性皮疹と発熱が特徴
  • 皮膚生検で好中球浸潤が診断の決め手
  • 悪性腫瘍や自己免疫疾患との関連に注意

病態・原因

Sweet病は好中球の異常な活性化と浸潤による皮膚炎症が主病態で、原因は特発性、悪性腫瘍(特に白血病)、感染症、薬剤、自己免疫疾患など多岐にわたる。サイトカインの関与や免疫異常が示唆されている。

主症状・身体所見

突然の高熱とともに、顔面や四肢、体幹に有痛性の紅斑性隆起(しばしば浮腫性)を認める。皮疹部位は圧痛が強く、全身倦怠感や関節痛を伴うことも多い。

検査・診断

検査所見補足
血液検査白血球増多(好中球増多)CRP・赤沈も高値
皮膚生検真皮への好中球浸潤血管炎所見は通常認めない
画像検査合併症検索(胸腹部CT等)悪性腫瘍や感染症の除外目的

皮膚生検で血管炎を伴わない好中球浸潤が診断の決め手となる。臨床的には発熱、紅斑、好中球増多の3徴が揃うことが重要。悪性腫瘍や他疾患の合併・除外のため全身検索も行う。

治療

  • 第一選択:副腎皮質ステロイド全身投与
  • 補助療法:NSAIDsやコルヒチン(軽症例)、基礎疾患の治療
  • 注意点:悪性腫瘍や感染症の合併に注意し、再発予防のため基礎疾患管理を徹底

鑑別・比較

疾患見分けるキーポイント検査差異
壊疽性膿皮症潰瘍形成・境界明瞭な皮膚潰瘍生検で壊死性炎症・好中球浸潤
結節性紅斑下腿伸側の圧痛性結節、潰瘍化しない生検で脂肪織炎、好中球浸潤は少数
多形滲出性紅斑標的状病変、粘膜病変の有無生検で表皮壊死やリンパ球浸潤

補足事項

Sweet病は薬剤性、特にG-CSF製剤や一部抗菌薬、抗がん剤などが誘因となることもある。再発例や難治例では免疫抑制薬の追加も検討される。

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