Hodgkinリンパ腫

概要

Hodgkinリンパ腫は、特徴的なReed-Sternberg細胞を持つ悪性リンパ腫の一型であり、若年成人と高齢者に好発する。リンパ節腫脹を主徴とし、予後は他のリンパ腫と比較して良好なことが多い。化学療法・放射線療法の進歩により治癒率が高い。

要点

  • Reed-Sternberg細胞が診断の決め手となる
  • 無痛性のリンパ節腫脹が最も多い初発症状
  • ABVDなどの化学療法が治療の中心

病態・原因

Hodgkinリンパ腫はB細胞由来の悪性腫瘍であり、Reed-Sternberg細胞の出現が特徴である。Epstein-Barrウイルス感染や免疫抑制状態が発症リスクとされるが、詳細な発症機序は未解明な点も多い。

主症状・身体所見

無痛性の頸部・腋窩・縦隔リンパ節腫脹が典型的で、発熱、寝汗、体重減少(B症状)がみられることも多い。皮膚掻痒やアルコール摂取時の疼痛も特徴的な随伴症状として知られる。

検査・診断

検査所見補足
血液検査白血球増減、貧血、LDH上昇、ESR上昇B症状の有無も評価
画像検査CT/MRIでリンパ節腫脹・縦隔腫瘤病期診断や広がり評価
生検Reed-Sternberg細胞の確認診断確定に必須

確定診断には腫大リンパ節の生検でReed-Sternberg細胞の同定が必要。PET/CTは病期分類や治療効果判定に有用である。Ann Arbor分類が病期診断に用いられる。

治療

  • 第一選択:ABVDなどの多剤併用化学療法
  • 補助療法:放射線療法(限局例や残存病変)、支持療法
  • 注意点:治療後の二次癌や心肺毒性など長期管理が重要

鑑別・比較

疾患見分けるキーポイント検査差異
non-Hodgkinリンパ腫Reed-Sternberg細胞の有無生検で細胞形態が異なる
伝染性単核症若年者の発熱・リンパ節腫脹EBウイルス抗体・異型リンパ球
結核性リンパ節炎慢性経過・圧痛あり抗酸菌染色・培養陽性

補足事項

治療後は長期にわたり心血管障害や二次性悪性腫瘍の発症リスクがあるため、定期的な経過観察が推奨される。小児や高齢者では治療選択や副作用管理に特に留意する。

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