長時間作用性抗コリン薬(LAMA)

概要

長時間作用性抗コリン薬(LAMA)は、ムスカリン受容体を遮断することで気道平滑筋の収縮を抑制し、気管支拡張作用を示す薬剤群である。主に慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支喘息の維持療法に用いられる。吸入製剤として使用されることが多い。

要点

  • ムスカリン受容体遮断による気管支拡張作用を有する
  • COPDや気管支喘息の長期管理薬として重要
  • 吸入製剤が主流で副作用は比較的少ない

薬理作用・機序

長時間作用性抗コリン薬は、気道のムスカリンM3受容体を選択的に遮断し、副交感神経刺激による気道平滑筋の収縮を抑制する。これにより持続的な気管支拡張効果を発揮し、呼吸困難や咳嗽などの症状を軽減する。

禁忌・副作用

閉塞隅角緑内障や前立腺肥大症などの患者では慎重投与が必要である。主な副作用は口渇、咽頭刺激感、尿閉などが挙げられるが、全身性の副作用は少ない。吸入時の誤嚥や喉頭痙攣にも注意を要する。

適応疾患

疾患薬理作用補足
慢性閉塞性肺疾患気管支拡張維持療法の第一選択薬
気管支喘息気管支拡張吸入ステロイド抵抗例等で

長時間作用性抗コリン薬は、主に慢性閉塞性肺疾患(COPD)の維持療法に用いられ、気管支喘息でも追加治療薬として適応される。気道閉塞や呼吸困難の長期管理に有効である。

薬品例

薬品名主に使われるケース
チオトロピウム吸入剤COPD、気管支喘息の維持療法
グリコピロニウム吸入剤COPDの維持療法
ウメクリジニウム吸入剤COPDの維持療法

補足事項

LAMAは他の気管支拡張薬(LABA)や吸入ステロイド(ICS)との併用で相加効果が期待できる。吸入デバイスの適切な使用指導が治療効果の最大化に重要である。

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