晶質液

概要

晶質液は水と電解質を主成分とする輸液製剤であり、体液補充や電解質バランスの是正に用いられる。体内の細胞外液とほぼ等張で、急性脱水やショック時など多様な臨床場面で使用される。コロイド液と異なり、血管外への移行が速い特徴を持つ。

要点

  • 体液補充や電解質異常の是正に広く用いられる
  • 血管外への移行が速く、急性脱水やショック時に適応
  • コロイド液と比較しアレルギーや腎障害リスクが低い

薬理作用・機序

晶質液は主に水とナトリウム、カリウム、クロールなどの電解質を含み、細胞外液とほぼ等張である。輸液により血管内および間質液の容量を一時的に増加させ、循環血液量や組織灌流を改善する。

禁忌・副作用

心不全や腎不全などで過剰な体液貯留がある場合は投与に注意を要する。副作用としては過剰投与による肺水腫や浮腫、希釈性低ナトリウム血症、電解質異常などが挙げられる。

適応疾患

疾患薬理作用補足
脱水症体液補充水分・電解質の喪失補正
循環血液量減少性ショック血管内容量増加急性出血やショック時の初期対応
電解質異常電解質バランス是正低ナトリウム血症・高ナトリウム血症など

脱水や出血、ショックなどによる循環血液量減少、または電解質バランス異常に対して、迅速な体液補充や電解質是正を目的として使用される。

薬品例

薬品名主に使われるケース
生理食塩液(0.9% NaCl)脱水、ショック、電解質異常
乳酸リンゲル液周術期、ショック、灌流維持
リンゲル液一般的な体液補充

補足事項

晶質液はコロイド液と異なり、血管外への移行が速いため、持続的な血管内容量維持には追加投与が必要となる。高張性や低張性の製剤も存在し、適応に応じて使い分ける必要がある。

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