中間型インスリン
概要
中間型インスリンは、ヒトインスリン製剤の一種で、持続時間が中等度の作用を示す。主に1型および2型糖尿病の血糖コントロールに用いられる。基礎インスリン補充として1日1~2回皮下注射で投与される。
要点
- 持続時間が12~24時間と中等度である
- 主に基礎インスリン補充目的で使用される
- 低血糖などの副作用に注意が必要
薬理作用・機序
中間型インスリンは、インスリンにプロタミンや亜鉛を添加し、吸収速度を遅らせることで作用の持続時間を延長している。血中インスリン濃度を安定させ、肝臓や筋肉でのグルコース取り込みを促進し、血糖値を低下させる。
禁忌・副作用
主な禁忌はインスリン製剤に対する過敏症である。副作用としては低血糖が最も重要であり、過量投与や食事摂取量の不足、運動量の増加などで発生しやすい。まれにアレルギー反応や注射部位の皮膚障害もみられる。
適応疾患
| 疾患 | 薬理作用 | 補足 |
|---|---|---|
| 1型糖尿病 | 血糖降下作用 | 基礎インスリン補充 |
| 2型糖尿病 | 血糖降下作用 | 経口薬無効例など |
中間型インスリンは主に1型糖尿病患者の基礎インスリン補充や、2型糖尿病患者で経口薬のみでは血糖コントロールが困難な場合に用いられる。食事や運動、他のインスリン製剤との組み合わせで柔軟に調整される。
薬品例
| 薬品名 | 主に使われるケース |
|---|---|
| ヒューマリンN | 1型・2型糖尿病の基礎補充 |
| ノボリンN | 1型・2型糖尿病の基礎補充 |
補足事項
近年は持効型インスリンアナログが普及しているが、中間型インスリンはコストや保険適応の面から依然として重要な選択肢である。投与量やタイミングの調整が血糖管理の鍵となる。