胆囊ポリープ

概要

胆囊ポリープは胆囊粘膜に発生する隆起性病変の総称であり、多くは無症状で偶発的に発見される。良性が大半だが、まれに悪性化することがあるため、大きさや形態によっては経過観察や治療が必要となる。

要点

  • 多くは無症状で健診エコーなどで偶発的に発見される
  • 10mm以上や増大傾向がある場合は悪性化リスクが高まる
  • 定期的な画像フォローアップや適応に応じた手術が検討される

病態・原因

胆囊ポリープはコレステロール沈着、過形成、腺腫、炎症性変化など多様な病態から形成される。リスク因子として肥満や脂質異常症、胆石症の合併が挙げられる。腺腫性ポリープはまれだが悪性化の可能性がある。

主症状・身体所見

多くは自覚症状を伴わず、身体所見も乏しい。まれに胆石症や胆囊炎を合併する場合は右上腹部痛や圧痛がみられる。症状出現時は他疾患の合併や悪性化を念頭に置く必要がある。

検査・診断

検査所見補足
腹部超音波検査胆囊内の隆起性病変大きさ・数・形態・茎有無を評価
CT/MRIポリープの性状・局在悪性所見(壁肥厚・血流増加など)を確認
内視鏡的超音波(EUS)詳細な構造評価悪性疑い例で有用

超音波検査で10mm以上、増大傾向、多発、茎なし、血流増加などは悪性化のリスクとされる。CTやMRIでは壁浸潤や周囲臓器への進展を評価する。腫瘍マーカーは診断的価値が限定的。

治療

  • 第一選択:経過観察(良性所見・小径)
  • 補助療法:胆石合併例や症状出現時の対症療法
  • 注意点:10mm以上や増大例、悪性所見例は胆囊摘出術を考慮

鑑別・比較

疾患見分けるキーポイント検査差異
胆石症移動性エコー陰影、疼痛発作エコーで音響陰影を伴う
胆囊癌壁肥厚・浸潤傾向・急速増大画像で壁不整・血流増加

補足事項

胆囊ポリープの大半はコレステロールポリープで良性だが、腺腫や悪性腫瘍との鑑別が重要。高齢者や胆石合併例では悪性化リスクが上昇するため、定期的な画像フォローアップが推奨される。

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