硬化性血管腫

概要

硬化性血管腫は、皮膚に発生する良性の血管性腫瘍であり、主に小児や若年成人に好発する。臨床的には暗赤色から紫紅色を呈し、硬結を伴うのが特徴である。自然消退は少なく、外科的切除が選択されることが多い。

要点

  • 皮膚に生じる良性血管性腫瘍
  • 硬結と紫紅色の結節が特徴
  • 外科的切除で良好な予後

病態・原因

硬化性血管腫は毛細血管や小静脈の異常増殖と線維化を伴う良性腫瘍で、明確な原因は不明であるが、外傷や局所刺激が誘因となる場合もある。遺伝的素因やホルモンの影響も示唆されている。

主症状・身体所見

皮膚に暗赤色から紫紅色の小結節や斑状病変が出現し、触れると硬結を認める。多くは無症状だが、圧痛や軽度の出血を伴うこともあり、進行するとやや拡大する傾向がある。

検査・診断

検査所見補足
皮膚視診暗赤色〜紫紅色、硬結性の小結節・斑病変の形状・色調を観察
皮膚生検血管増生と線維化、血管腔の拡張や出血像組織診断で確定
超音波検査低エコー腫瘤、血流信号の増加深部浸潤や鑑別に有用

確定診断は皮膚生検による組織学的所見で行う。画像検査は深部病変や他疾患との鑑別に役立つ。

治療

  • 第一選択:外科的切除
  • 補助療法:経過観察(小病変や無症状例)、レーザー治療
  • 注意点:再発は稀だが切除断端の確認が重要

鑑別・比較

疾患見分けるキーポイント検査差異
イチゴ状血管腫軟らかく鮮紅色、乳幼児に多い組織で線維化が乏しい
Kaposi肉腫免疫不全患者に多く、多発性紫紅色病変異型細胞・血管増殖
血管芽腫若年成人に好発、急速増大あり組織で腫瘍性血管増殖

補足事項

硬化性血管腫は自然消退が少なく、再発も稀である。悪性化の報告はなく、治療後の経過観察で十分なことが多い。

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