後期貧血
概要
後期貧血は生後2~3か月以降の乳児にみられる貧血で、主に鉄欠乏によるものが多い。母乳栄養や離乳食の遅れ、成長に伴う鉄需要の増加が原因となる。適切な鉄補充と食事管理が重要である。
要点
- 生後2~3か月以降の乳児に発症
- 主な原因は鉄欠乏
- 早期発見と鉄補充療法が重要
病態・原因
後期貧血は乳児期における鉄需要の増加と、母乳や離乳食からの鉄摂取不足が主な原因である。特に母乳のみで育てられている場合や、離乳食の導入が遅れる場合に発症リスクが高まる。
主症状・身体所見
顔色不良、易疲労感、哺乳力低下、発育の遅れなどがみられる。重症例では心雑音や頻脈、肝脾腫を認めることもある。
検査・診断
| 検査 | 所見 | 補足 |
|---|---|---|
| 血算 | 小球性低色素性貧血 | ヘモグロビン低下、MCV低下 |
| 血清鉄・フェリチン | 低値 | 鉄欠乏の指標 |
血液検査で小球性低色素性貧血を示し、血清鉄やフェリチン値の低下が認められる。診断は臨床症状と検査所見から行い、他の貧血疾患との鑑別も重要となる。
治療
- 第一選択:経口鉄剤投与
- 補助療法:離乳食の鉄強化、栄養指導
- 注意点:治療中の副作用(消化器症状)や再発予防のための食事管理
鑑別・比較
| 疾患 | 見分けるキーポイント | 検査差異 |
|---|---|---|
| 鉄欠乏性貧血 | 年長児や成人にも発症 | フェリチン・血清鉄低下 |
| 巨赤芽球性貧血 | ビタミンB12・葉酸欠乏 | 大球性貧血、MCV上昇 |
補足事項
鉄補充療法では2~3か月の継続投与とフォローアップが推奨される。予防には適切な離乳食の導入と母親への栄養指導が重要である。