骨軟骨腫

概要

骨軟骨腫は骨の表面に発生する良性腫瘍で、特に長管骨の骨端近くに好発する。小児から若年成人に多く、骨の成長に伴って増大する傾向がある。症状がなければ経過観察が基本となる。

要点

  • 骨の成長期に発生する良性腫瘍である
  • 長管骨の骨端部に多く発生する
  • 無症状の場合が多いが、神経圧迫や変形を伴うこともある

病態・原因

骨軟骨腫は骨の成長軟骨板付近で生じる骨と軟骨の過剰増殖による良性腫瘍である。遺伝的要因が関与することもあり、家族性多発性骨軟骨腫症として遺伝形式をとることもある。外傷や放射線との関連は明確でない。

主症状・身体所見

多くは無症状で偶然発見されることが多いが、腫瘤として触知される場合や、周囲神経・血管の圧迫による疼痛、運動制限、変形をきたすことがある。成長期の小児や思春期に発見されやすい。

検査・診断

検査所見補足
X線検査骨表面から突出する骨性腫瘤、軟骨帽あり最も基本的な画像診断
CT/MRI軟骨帽の厚さ・周囲組織への影響評価悪性化の疑いがある場合に有用

X線検査で骨表面から連続性をもって突出する腫瘤と軟骨帽が確認できれば診断は比較的容易である。MRIでは軟骨帽の厚さ(2cm以上で悪性化を考慮)や周囲組織への浸潤を評価する。必要に応じて病理組織診断を追加する。

治療

  • 第一選択:無症状なら経過観察、症状や悪性化疑い例は手術的切除
  • 補助療法:術後リハビリテーションや疼痛対策
  • 注意点:悪性化(軟骨肉腫化)リスクのモニタリング

鑑別・比較

疾患見分けるキーポイント検査差異
骨巨細胞腫骨端部に発生し、腫瘤の境界が不明瞭X線で石灰化や骨破壊像
骨肉腫急速な増大・疼痛・骨破壊像X線で日輪状骨膜反応など
類骨骨腫小型で夜間痛が特徴、NSAIDsで軽快X線で中心部の骨硬化像

補足事項

多発性の場合は家族性多発性骨軟骨腫症の可能性を考慮する。まれに軟骨肉腫への悪性転化がみられるため、成人期以降もフォローが必要となる。

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