希発月経
概要
希発月経は、月経周期が39日以上3か月以内と延長する月経異常の一型。排卵障害やホルモン異常が主因であり、思春期や更年期、ストレスや体重変動時にもみられる。放置すると不妊や無月経へ進展することがある。
要点
- 月経周期が著しく延長する
- 排卵障害やホルモン異常が背景に多い
- 不妊や無月経への進展リスクがある
病態・原因
視床下部・下垂体・卵巣のいずれかの機能異常による排卵障害が主因となる。ストレス、体重減少、多囊胞性卵巣症候群(PCOS)、甲状腺異常、プロラクチン異常などもリスク因子となる。
主症状・身体所見
月経周期が39日以上と延長することが特徴。無月経への移行例もあり、長期化で不妊や更年期障害様症状を呈することがある。基礎体温の二相性消失や無排卵周期もみられる。
検査・診断
| 検査 | 所見 | 補足 |
|---|---|---|
| 基礎体温測定 | 一相性または無排卵 | 排卵障害の評価 |
| ホルモン検査 | FSH, LH, エストロゲン異常 | 下垂体・卵巣機能評価 |
| 画像検査(超音波) | 卵巣多囊胞など | PCOSの鑑別 |
診断は月経歴と基礎体温、ホルモン値、超音波所見を総合して行う。排卵障害型月経異常の一型と位置づけられる。
治療
- 第一選択:原因疾患の治療・ホルモン療法(排卵誘発薬、ホルモン補充)
- 補助療法:生活習慣改善、体重管理、ストレス対策
- 注意点:長期放置で無月経・不妊・骨粗鬆症リスク増加
鑑別・比較
| 疾患 | 見分けるキーポイント | 検査差異 |
|---|---|---|
| 無月経 | 月経が3か月以上停止 | ホルモン異常の程度がより高度 |
| 多囊胞性卵巣症候群 | 多囊胞卵巣・男性化徴候 | 超音波で多囊胞、LH高値 |
補足事項
思春期や更年期の生理的変動でもみられるが、器質的疾患の除外が重要。早期介入により不妊や骨代謝障害の予防が可能となる。