外反母趾

概要

外反母趾は足の母趾(親指)が外側に曲がり、第1中足趾節関節が突出する変形性疾患である。中年以降の女性に多く、靴や歩行習慣などの環境要因が関与する。進行すると疼痛や歩行障害を引き起こす。

要点

  • 母趾が外側へ偏位し関節が突出する
  • 女性に多く、靴の影響や遺伝が関与
  • 進行例では疼痛や歩行障害が問題となる

病態・原因

外反母趾は足のアーチ構造の崩れや遺伝的素因、ハイヒールや幅の狭い靴の長期使用などが原因となる。足の内反・外反筋のバランス不良も発症に寄与する。

主症状・身体所見

母趾の外反変形、突出した第1中足骨頭部の腫脹や発赤、疼痛が特徴的である。進行すると靴擦れや胼胝形成、歩行時痛、他趾の変形も認められる。

検査・診断

検査所見補足
X線検査母趾外反角(HVA)の増大15°以上で外反と診断
触診・視診母趾の外反・関節部の腫脹・圧痛重症度は変形と疼痛で評価

X線で母趾外反角(HVA)や第1-2中足骨間角(IMA)を測定し、重症度分類に用いる。臨床的には母趾の外反変形と圧痛、歩行障害の有無が診断のポイントとなる。

治療

  • 第一選択:保存療法(足底板・靴の工夫・運動療法)
  • 補助療法:鎮痛薬、物理療法、装具療法
  • 注意点:進行例や保存療法無効例では手術適応を検討

鑑別・比較

疾患見分けるキーポイント検査差異
変形性関節症他関節にも変形や疼痛がみられるX線で関節裂隙狭小化など
痛風急性発作性の母趾基部の激痛・発赤尿酸値上昇・結晶の証明

補足事項

外反母趾は進行性のため、早期発見・保存的介入が重要となる。足底板や靴の選択指導が再発予防に有効であり、手術療法も多様な術式が存在する。

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