包茎

概要

包茎は、陰茎の包皮が亀頭を覆い、十分に露出できない状態を指す。先天性と後天性に分類され、成人男性では衛生面や機能面で問題となることがある。小児では生理的なものが多いが、思春期以降も続く場合は治療対象となる。

要点

  • 先天性・後天性に分類される
  • 感染や排尿障害のリスクがある
  • 治療は保存的または手術療法

病態・原因

包茎は包皮輪の狭小や癒着によって亀頭が露出できない状態を指す。先天的な包皮の発達不全や、反復する炎症・外傷による瘢痕化が主な原因となる。後天性包茎は糖尿病などの基礎疾患が誘因となることもある。

主症状・身体所見

主な症状は包皮の先端が狭く、亀頭が露出できないこと。排尿時の包皮膨隆、包皮内の分泌物貯留、亀頭包皮炎の反復などがみられる。重症例では排尿障害や感染、痛みを伴うことがある。

検査・診断

検査所見補足
視診・触診包皮の狭窄、亀頭の露出不可基本的な診断法
尿検査感染徴候(白血球増加など)合併症評価
血糖測定高血糖の有無後天性の場合の基礎疾患検索

診断は主に視診・触診による臨床診断で、包皮の可動性や癒着の有無を確認する。合併する感染や基礎疾患の評価も重要となる。

治療

  • 第一選択:包皮の保存的伸展指導または包茎手術(環状切除術)
  • 補助療法:抗菌薬投与(感染時)、軟膏外用
  • 注意点:術後の感染予防、術部管理、基礎疾患(糖尿病など)のコントロール

鑑別・比較

疾患見分けるキーポイント検査差異
停留精巣精巣が陰嚢内に触れない触診で精巣位置を確認
尿道下裂尿道口が陰茎腹側に開口目視で尿道口の位置異常
陰茎癌潰瘍性病変や腫瘤形成生検・画像検査で腫瘍性変化

補足事項

小児の包茎は多くが生理的であり、思春期まで経過観察が基本となる。成人での包茎は衛生管理や性機能、心理面への配慮も重要。包茎は陰茎癌のリスク因子ともされるため、適切な管理が推奨される。

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