むずむず脚症候群

概要

むずむず脚症候群(RLS)は、下肢を中心とした不快な感覚と、脚を動かしたいという強い衝動を特徴とする神経疾患。夕方から夜間に症状が増悪し、睡眠障害の原因となることが多い。原因は特発性と二次性(鉄欠乏、腎不全など)がある。

要点

  • 下肢の不快感と運動衝動が主徴
  • 夜間・安静時に症状増悪、睡眠障害を伴う
  • 鉄代謝異常や慢性疾患が背景となる場合もある

病態・原因

ドパミン神経系の機能異常や脳内鉄不足が主な病態とされる。特発性のほか、鉄欠乏性貧血、腎不全、妊娠、薬剤性などの二次性原因も存在する。家族歴が認められることも多い。

主症状・身体所見

下肢の異常感覚(むずむず、かゆみ、痛みなど)と脚を動かしたい衝動が特徴。症状は夕方から夜間、安静時に出現し、動かすことで一時的に軽減する。重症例では上肢にも症状が及ぶ。

検査・診断

検査所見補足
血清鉄・フェリチン低値鉄欠乏の評価
睡眠ポリグラフ検査周期性四肢運動睡眠障害の客観的評価
神経学的診察原則として異常なし他疾患除外のため

診断は主に臨床症状(国際RLS診断基準)による。鉄欠乏や腎不全など二次性原因の評価も重要。画像検査は他疾患除外目的で行われることがある。

治療

  • 第一選択:ドパミン作動薬(プラミペキソール、ロチゴチン等)
  • 補助療法:鉄補充(鉄欠乏時)、睡眠衛生指導、ガバペンチン等
  • 注意点:長期ドパミン作動薬で症状増悪(オーグメンテーション)に注意

鑑別・比較

疾患見分けるキーポイント検査差異
末梢神経障害感覚障害が持続的、安静時限定でない神経伝導検査で異常
パーキンソン病運動症状(振戦・固縮)を伴うMRIで基底核異常など

補足事項

妊娠中や高齢者で発症しやすく、生活習慣の改善も重要。抗うつ薬や抗ヒスタミン薬などの薬剤が誘因となることがあるため、薬歴の確認が必要。

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