点眼α作動薬
概要
点眼α作動薬は、主に緑内障治療に用いられる交感神経作動薬であり、眼圧を低下させる作用を持つ。α2受容体刺激による房水産生抑制と流出促進が特徴である。日本では主に選択的α2作動薬が臨床使用されている。
要点
- 交感神経α2受容体を刺激し眼圧を低下させる
- 緑内障や高眼圧症の治療に用いられる
- 全身性副作用や禁忌に注意が必要
薬理作用・機序
点眼α作動薬は主にα2アドレナリン受容体を刺激し、毛様体での房水産生を抑制する。また、ぶどう膜強膜流出路からの房水流出も促進し、結果的に眼圧を低下させる。
禁忌・副作用
禁忌にはモノアミン酸化酵素阻害薬内服中の患者や重篤な心疾患患者が含まれる。副作用としては結膜充血、口渇、眠気、徐脈、血圧低下、アレルギー反応などが報告されている。小児では中枢抑制など重篤な副作用のリスクがある。
適応疾患
| 疾患 | 薬理作用 | 補足 |
|---|---|---|
| 緑内障 | 房水産生抑制・流出促進 | 開放隅角・閉塞隅角いずれにも使用可能 |
| 高眼圧症 | 房水産生抑制 | 眼圧コントロール目的 |
緑内障や高眼圧症など、眼圧上昇が視神経障害や視野狭窄の原因となる疾患に対して用いられる。房水動態の調整を主目的とし、他の眼圧降下薬と併用されることも多い。
薬品例
| 薬品名 | 主に使われるケース |
|---|---|
| ブリモニジン酒石酸塩点眼液 | 緑内障、高眼圧症 |
| アプラクロニジン塩酸塩点眼液 | 緑内障術後の一過性眼圧上昇予防 |
補足事項
点眼α作動薬は全身性副作用のリスクがあるため、小児や高齢者、心疾患患者への投与には慎重な判断が必要である。近年は選択的α2作動薬が主流となっている。