アセトアミノフェン
概要
アセトアミノフェンは、解熱鎮痛作用を有する非ピリン系薬剤であり、主に発熱や軽度から中等度の疼痛緩和に用いられる。消化管や腎臓への負担が比較的少なく、幅広い年齢層で使用可能な薬剤である。
要点
- 解熱・鎮痛作用を持つ非ピリン系薬剤
- NSAIDsに比べ消化管・腎障害リスクが低い
- 過量投与で肝障害を起こすことがある
薬理作用・機序
主に中枢神経系でプロスタグランジン合成酵素(COX)を阻害し、発熱や疼痛の伝達を抑制する。末梢での抗炎症作用はほとんど示さない点が特徴である。
禁忌・副作用
重篤な肝障害患者には禁忌とされる。主な副作用は肝障害であり、特に過量投与時に急性肝不全を引き起こすことがある。アレルギー反応や皮疹、まれに血液障害が報告されている。
適応疾患
| 疾患 | 薬理作用 | 補足 |
|---|---|---|
| 発熱 | 解熱作用 | かぜ症候群や感染症等 |
| 頭痛 | 鎮痛作用 | 片頭痛・緊張型頭痛等 |
| 筋肉痛・関節痛 | 鎮痛作用 | 軽度~中等度の疼痛 |
| 歯痛 | 鎮痛作用 | 一時的な疼痛緩和 |
発熱や軽度から中等度の痛みに対して広く用いられる。特に小児や高齢者、消化管障害・腎障害リスクのある患者でNSAIDsの代替として選択されることが多い。
薬品例
| 薬品名 | 主に使われるケース |
|---|---|
| アセトアミノフェン錠200mg | 解熱・鎮痛全般 |
| カロナール錠・細粒 | 小児・高齢者の発熱・疼痛 |
| タイレノール錠 | 一般的な頭痛・発熱 |
補足事項
ワクチン接種後の発熱や妊娠中の疼痛管理にも推奨されることが多い。肝障害リスクを考慮し、用量・投与間隔の遵守が重要である。