緑内障治療点眼薬

概要

緑内障治療点眼薬は、眼圧を低下させることで視神経障害の進行を抑制する薬剤群である。主に房水産生抑制や流出促進を目的とした複数の薬理クラスが存在する。慢性・急性緑内障の治療において第一選択となる。

要点

  • 房水産生抑制または流出促進作用を有する
  • 複数の薬理クラス(プロスタグランジン、β遮断薬など)がある
  • 長期投与で副作用や薬剤耐性に注意が必要

薬理作用・機序

緑内障治療点眼薬は房水の産生を抑制するか、または房水の流出を促進することで眼圧を低下させる。主な薬理クラスにはプロスタグランジン関連薬、β遮断薬、α2作動薬、炭酸脱水酵素阻害薬、コリン作動薬などがある。

禁忌・副作用

薬剤ごとに禁忌や副作用が異なり、β遮断薬は気管支喘息や重篤な心疾患に禁忌、プロスタグランジン関連薬は結膜充血やまつ毛増生、虹彩色素沈着などがある。長期使用によりドライアイやアレルギー性結膜炎を生じることがある。

適応疾患

疾患薬理作用補足
開放隅角緑内障眼圧下降第一選択薬が多い
閉塞隅角緑内障眼圧下降急性発作時は全身治療併用
発達緑内障眼圧下降小児では適応薬剤に注意

緑内障治療点眼薬は主に開放隅角緑内障や閉塞隅角緑内障、発達緑内障など、眼圧上昇による視神経障害を防ぐ目的で用いられる。急性発作時には内服薬や手術治療と併用されることも多い。

薬品例

薬品名主に使われるケース
ラタノプロスト点眼液開放隅角緑内障
チモロールマレイン酸塩点眼液開放隅角緑内障、閉塞隅角緑内障
ブリモニジン酒石酸塩点眼液開放隅角緑内障
ドルゾラミド塩酸塩点眼液開放隅角緑内障、閉塞隅角緑内障
ピロカルピン塩酸塩点眼液急性閉塞隅角緑内障

補足事項

薬剤選択は患者の全身状態や併存疾患、緑内障のタイプに応じて行う。副作用や効果減弱時には他剤への切り替えや併用療法を検討する。近年は配合剤も多用されている。

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