プロテアソーム阻害薬
概要
プロテアソーム阻害薬は、ユビキチン-プロテアソーム系を標的とした抗腫瘍薬である。主に多発性骨髄腫などの血液悪性腫瘍に用いられる。細胞内タンパク質分解を阻害し、アポトーシス誘導を促進する。
要点
- ユビキチン-プロテアソーム系の阻害により腫瘍細胞死を誘導
- 多発性骨髄腫など血液腫瘍の標準治療薬
- 末梢神経障害や骨髄抑制などの副作用に注意
薬理作用・機序
プロテアソーム阻害薬は、26Sプロテアソームの活性部位を阻害し、異常タンパク質や細胞周期関連タンパク質の分解を抑制する。これにより腫瘍細胞内にストレスが蓄積し、アポトーシスが誘導される。
禁忌・副作用
主な副作用には末梢神経障害、骨髄抑制、消化器症状(悪心・下痢)、感染症リスク増加などがある。重篤な肝機能障害や妊婦への投与は禁忌となることが多い。
適応疾患
| 疾患 | 薬理作用 | 補足 |
|---|---|---|
| 多発性骨髄腫 | プロテアソーム阻害による腫瘍細胞死 | 標準治療の一つ |
| 悪性リンパ腫 | 同上 | 特定のサブタイプで適応あり |
多発性骨髄腫を中心に、特定の悪性リンパ腫など血液腫瘍に対して適応がある。腫瘍細胞の増殖抑制とアポトーシス誘導を目的とする。
薬品例
| 薬品名 | 主に使われるケース |
|---|---|
| ボルテゾミブ | 多発性骨髄腫、再発・難治例 |
| カルフィルゾミブ | 多発性骨髄腫、難治例 |
| イキサゾミブ | 多発性骨髄腫、維持療法など |
補足事項
プロテアソーム阻害薬は他の抗腫瘍薬やステロイドと併用されることが多い。経口剤(イキサゾミブ)の登場により治療選択肢が拡大している。