重症心身障害児

概要

重症心身障害児は、重度の知的障害と重度の肢体不自由が重複している18歳未満の児童を指す。先天性あるいは周産期の脳障害が主な原因で、医療的ケアや多職種連携が必要となる。近年は在宅生活支援や社会参加も重要視されている。

要点

  • 重度の知的障害と運動障害が併存
  • 医療的ケアやリハビリテーションが不可欠
  • 在宅・社会生活支援の体制整備が課題

病態・原因

主な原因は脳性麻痺や先天異常、周産期の脳損傷などである。胎児期・新生児期の低酸素や感染、遺伝子異常などがリスク因子となる。脳の広範な損傷により多様な障害が併発する。

主症状・身体所見

知的発達の著しい遅れと、四肢麻痺や筋緊張異常、てんかんなどの神経症状がみられる。摂食・嚥下障害、呼吸障害、重度の側弯や関節拘縮なども高頻度で認められる。

検査・診断

検査所見補足
脳MRI/CT脳萎縮、脳室拡大、異常シグナル脳障害の範囲・部位を評価
発達検査発達指数の著しい低下運動・知的発達の評価
神経学的診察四肢麻痺、筋緊張異常てんかんや嚥下機能も確認

診断は知的障害と肢体不自由がともに重度であることを確認し、画像・発達・神経所見で総合的に判断する。遺伝子検査や代謝異常のスクリーニングが行われることもある。

治療

  • 第一選択:対症療法(理学療法、作業療法、摂食訓練)
  • 補助療法:医療的ケア(胃瘻、気管切開、てんかん治療)、多職種チーム支援
  • 注意点:感染予防、呼吸・栄養管理、家族支援と社会資源の活用

鑑別・比較

疾患見分けるキーポイント検査差異
脳性麻痺知的障害の程度が多様知的障害が必ずしも重度でない
筋ジストロフィー進行性筋力低下が主知的障害を伴わないことが多い
てんかん発作が主症状画像で脳構造異常は少ない

補足事項

近年は在宅医療や地域生活支援の充実が進められており、QOL向上や社会参加が重要なテーマとなっている。医療的ケア児への支援体制整備も喫緊の課題である。

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