老人性白斑

概要

老人性白斑は加齢に伴い生じる、境界明瞭な小型の脱色素斑を特徴とする皮膚疾患である。主に四肢伸側や体幹に発生し、紫外線曝露との関連が指摘される。良性で悪性化はしないが、審美的な問題となることがある。

要点

  • 高齢者に多く、紫外線曝露部位に好発
  • 明瞭な境界を持つ白斑で自覚症状はほぼない
  • 治療は不要だが希望に応じて対症療法を行う

病態・原因

加齢による皮膚のメラノサイト数の減少と機能低下が主因である。慢性的な紫外線曝露もリスク因子とされ、遺伝的素因も関与する可能性がある。

主症状・身体所見

径数ミリから数センチの円形または類円形の境界明瞭な白斑が、主に四肢伸側や体幹に多発する。掻痒や疼痛などの自覚症状はほとんどない。

検査・診断

検査所見補足
ダーモスコピー均一な脱色素、毛細血管の消失他の白斑疾患と鑑別に有用
ウッド灯照射境界明瞭な白斑がより明瞭に観察される尋常性白斑との鑑別に利用

臨床所見と患者の年齢・分布部位から診断される。組織学的にはメラノサイトの減少が特徴であり、病理組織検査は通常不要だが、鑑別困難な場合に行う。

治療

  • 第一選択:経過観察(治療不要)
  • 補助療法:カモフラージュ化粧、紫外線遮断、心理的サポート
  • 注意点:紫外線曝露の予防、誤治療の回避

鑑別・比較

疾患見分けるキーポイント検査差異
尋常性白斑若年発症、進行性・融合傾向ありウッド灯でより鮮明、自己免疫疾患合併あり
脱色素性母斑先天性単発、境界不整生下時から存在、進行しない

補足事項

審美的な問題が主で、悪性化や全身的合併症はない。患者の不安に配慮し、必要に応じた説明やカウンセリングが重要である。

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